なんて思うと、つくづく商売屋の子供に生まれてきて良かったなと思うわけです。でも実は小さい頃
は、商売屋に生まれたことがイヤでイヤで、ほんとうにイヤでしょうがなかったんです。
うちの店は、昔は年中無休で、確か夜は9時位まで店が開いていたように記憶してます。ですから
当然のことながら両親とは夕食を食べたという記憶がないんです。多分何度かは食べているに違
いないんですが、いつも、おばあちゃんと一緒に夕食をしていました。日曜日にどこかへ遊びに連
れて行ってもらったことなどは、全くなく、もちろん家族で旅行なんて行ったこともなかったです。特
に今でも思い出すのは、夏休みが終わった後の学校。あれは本当に憂鬱でいやでしたねぇ。家族
でどこどこへ旅行に行ったとか、っていうみんなの話に入れなくて・・・・・
私も人の親になった今になってみれば、その当時の両親は、ただ一心に子供の幸せを願い必死に
生きていたんだろうと理解できますが、その時小さな子供だった私には、それを理解することはで
きなかったですね。・・・そんなのまだましだよ、もっと悲惨な子だっているよっておっしゃる方もある
と思いますし、確かにそうだと思います。でも、その時の私の小さな胸は、抱えきれぬほどの寂し
い気持一杯で壊れそうだったんです。多分この辺の感覚って商売屋の子として育った方は理解で
きるかな?と思うんですが・・・まあそんなことで、とにかく商売屋の子供に生まれたことがイヤでイ
ヤでしょうがなかったんです。でもおかしなもので、なぜだか今商売屋の後を継いでいるんですよ
ね。不思議です・・・カエルの子はカエルでしょうか・・
自分自身小さい頃、いつもこんな悲しい気持を抱えながら育ってきましたから、親バカですけど自
分の子供には、そういう思いはできればさせたくないという気持がとにかく強くあって、そういう思い
をさせないためにどうしたらいいか、自分自身いろいろ考えたんです。結果、私は朝仕事をしている
んです。。毎日だいたい4時頃には起きます。夜は極力残業をせず、子供と過ごす時間に費やし
て、その分朝早くおきて仕事をしているんです。こうすることで子供との時間もできるし、逆に仕事も
はかどるんです。
もうこの朝型に変えてから、3年になりますが、慣れるまでは正直大変でした。特に冬なんかは、布
団から出るのが大変で大変で・・・・。自分に渇を入れないとなかなか起きれないです。まず自分
との戦いですよね。でも辛さを乗り越えて、まあ何とか3年も続けてこれたいうことは自分にとって今本当に大きな自信となっていますし、精神的な心の支えになっています。ひとり夜明け前に仕事を
していると、これから自分の人生も花開いていくような不思議なトリップ感覚と、また朝の張り詰め
た空気の中から、新たなパワーを感じ取ることが出来て、自分にとっては精神的にプラスになるこ
とが多いと思っています。ただ個人差があるとは思いますのですべての人に向いているかどうかは
分かりませんけどね。逆に夜はしぼんでいく時間ですから、そんな時間に活動するのはやっぱり、
人間本来のリズムにとって不自然なことだと思うんです。でも最近は夜型に進化?退化?しつつあ
る人達も増えていると思いますけどね・・・。とにかく自分にとってはすべての面において、朝の空
気が合っています。なんか本題とずれて何の話をしているのか分からなくなってきましたが、(^_^;) |