ここでは結納飾の中には結納金を入れずに、中包みを手渡しで渡す方法を考えてみましょう。
画面左側に男性側、右側に女性側が座っていると仮定します。また手前が下座、奥が上座と仮定して考えてみます。
男性側→女性側へ中包みをお渡します。
中包みをお盆の上に乗せます。包み風呂敷は畳んで脇へ置いておきます。掛ふくさがない場合もあります。 |
女性側が結納金を受け取りお盆一式をお返しします
掛ふくさを横へ置きます。必ず上座へ掛ふくさを置きます。 |
お盆の上から金封を頂戴します。「受書」がある場合はお盆に乗せ再びふくさを掛けます。 |
180度ひっくり返し相手様にお盆と掛ふくさをお返しします 。これですべて完了です。 |
よくある質問
風呂敷はどちらがどのタイミングではずしたらいいのでしょうか?お品をお渡しになる前に自分のほうではずして下さい。そして畳んで脇へ置いておきます。決して風呂敷に包んだままお渡しするということはしないで下さい。
掛袱紗はどちらがどのタイミングではずしたらいいのでしょうか?
差し出された女性側がはずします。男性側からはずしてお渡しするということはないと思います。
切手盆だけで掛袱紗は使用しないのですが、失礼でしょうか?
より丁寧にとなれば、掛ふくさは掛けたほうが良いと思いますが、袋だけを手渡しで渡すことを考えれば、少なくとも切手盆を使ってお渡しするだけでも失礼がないと思います。
頂いた中包みはまた飾りのところに並べるのですか?
いえ、特にその必要はないと思います。奥へもらって頂けば良いと思います。
お道具は持ち帰るものでしょうか?
お道具類に家紋を入れる場合、通常男性側の家紋を入れます。それは男性側専用になりますので持ち帰るのが一般的です。 相手側の家紋も自分側と全く同じだったということも稀にはありますが・・・例えば無地ならばプレゼントとしてしまうと言う方法もあるにはあります。
実は返すのを知らずに、もらいこんでしまったのですが
実はこれ割とよくあるパターン。受け取り側としてもバタバタしていて、結局どうしてよいものかも分からず返すに返せず取り込んでしまったって場合です。この場合は、お盆や掛ふくさ一式はひとまず預かっておいきますが早急にお返しに行くのが礼儀です。
御祝いを持参する場合にも使えますか?
もちろん可能です。せっかくのお道具ですから結納だけで終わらせてしまうのはもったいない、どんどん使ってください。取り扱い方につきましては上の写真でご説明している渡し方と全く同じです。さらに“風呂敷”で包んで持参すると完璧ですね。
お盆の取り扱いについて
相手様に差し出す際に、お盆をくるくる回してるようだけど、いまいちよく分からないという方のためにもう少し詳しく説明します。切手盆の柄または家紋を自分のほうに向けて置きます。手渡しする品物を切手盆の上に乗せます。 |
掛帛紗を掛け切手盆の右上と左下を持ちます。右回し(時計回り)にします。 |
手を、お盆の上と下に持ち変えてさらに90度右回しにします。相手様が見て、正しい向きにして差し出します。 |
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