袱紗(ふくさ)とは何なのか、まずは袱紗の歴史的な由来から
元は単にホコリ除けが目的だった・・
唐橿(からびつ)★(1)から広蓋(ひろぶた)が独立して用いられると、贈り物を届ける道中での日除け、汚れを避けるため、 |
江戸時代になると覆いキレも立派な物になり、元禄の頃には裏を付けた現在の形になり、最高の裂で作られるようになりました。当初は覆いキレとして使われていた袱紗も贈り物が盛んになると美的要素が付け加えられ、贈り主の贈る心を込めた絵柄の袱紗が次々に作られました。
★(1)物を運ぶための入れ物
袱紗の柄を見れば相手の気持ちが分かることから、冠婚葬祭別の贈る目的にふさわしい意匠模様を工夫し、動植物(松竹梅・鶴・鴛驚)、能(高砂や狸々)伝説・説話(鳳凰や宝船)自然現象(日の出)などにその素材を求めました。大きさは、広蓋を覆うということから広蓋より2割程度大きな袱紗が使われました。
江戸中期になると立派な袱紗は見せたいが、そのままでは汚れやすいということから、贈り物を広蓋に載せ、袱紗を掛け、風呂敷で包む現在の形になりました。袱紗は、家紋を表とし絵柄を裏とするのが正式な形ではありますが、現在では絵柄を略した紋のみの袱紗なども使われています。
御祝金や香典の袋を包みたい
財布(サイフ)式の便利なふくさ。"きんぷうふくさ"又は"はさみふくさ"と言います。中でも使い勝手が良いのは無地のタイプ。色のバリエーションも多く値段も手頃なので、明るいお色目を慶事用、紫・グレーなどの色を弔辞用と分けそれぞれ一つずつは持ちたいところ。
45cm~57cm程度の大きさの裏地の付いていない風呂敷を"てふくさ"といいます。触りも柔らかく単独で使用することが多い。切手盆などの黒塗の盆とともに使用してもOK。 家紋入りのものは基本的に別誂となりますので、お好きなお色に染めることが可能です。紫系統のお色が冠婚葬祭に使えて重宝しますが、ローズや藤といったお色もきれいです。
白い裏生地の付いた57cm程度の小さめの風呂敷を「袷帛紗」"あわせふくさ"と呼びます。金封などを包むために使用するのがベスト。無地のタイプで紫なども手軽に使えておすすめ。また45cm巾の手ふくさよりは大きいため「切手盆」を包むために使用されることも多いがサイズ的には菓子折りなどの進物品を包む用途には向いていません。
「袱紗」「帛紗」はどう違うの?
袱紗・帛紗 いずれも“ふくさ”ですが、厳密には「袱紗」=掛ふくさ、 「帛紗」=袷ふくさ・手ふくさ・金封ふくさと区別されています。
切手盆や広蓋とペアで使いたい
四隅に房の付いた、正方形に近い形状の袱紗「染」と「織」があり家紋面を表、綴などの柄のあるものは柄面を裏と考えます。単独ではなく切手盆や広蓋とともに使うのが一般的。
家紋入り切手盆セット
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左:「塩瀬」右:「縮緬」 |
金糸・銀糸を使って描かれる綴織の柄は非常に芸術性が高く美しい。また硬くて丈夫なため耐久性も高い。 |
「織り」の掛袱紗を見てみる
進物物なども包みたい
68cm以上の裏地のないものを風呂敷と分類しています。45cmの小さいタイプは手袱紗と呼んでいますが風呂敷と呼んでも差し支えありません。生地は「紬」と「縮緬」(ちりめん)がありますが、進物物を包む用途としては強度的にもしっかりとした紬がおすすめ。切手盆や広蓋を包むためにも使用。 白山紬に関しては一部既成の家紋のものもありますが、基本的に別誂となりますので、お好きなお色に染めることが可能です。
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